2012年09月02日

2012 特許庁面接へ

特許出願のお客様に特許庁での面接を提案し、実際に特許庁まで同行頂いた案件について、この度特許査定を頂きました。審査官との技術面接では、補正案について最初の拒絶理由解消の感触は得られたものの、補正案について特許査定までの感触は得られず、再度の先行調査を行うとともに、あわせて実験成績証明書の提出が求められました。

実験成績証明書と意見書の提出に対し2度目の拒絶理由通知を受け取り、実験成績証明書に対する審査官の評価と、新たに引用された5つの先行文献を検証したところ、本願発明の進歩性を否定する審査官の論理付けには無理があると考えましたが、それでも再度の意見書による反駁で拒絶理由を解消できるとまでの確信は最後まで持てませんでした。

しかしながら、お客様の強い意志(本質的に従来技術と異なる)が自信の拠り所となり、結果として審査官を納得させられる意見書を提出できたのではと思います。特許査定はどれも嬉しいものですが、今回の特許査定は壁をいくつも乗り越えてのもので一層の達成感があります。お客様に報告したところ、今度祝杯をあげましょうと大変喜んで頂きました。

商品化にあたって特許技術をどのように活かすか、次のステップでもお手伝いさせていただければと思います。

posted by KH at 21:06| Comment(0) | 知財の実務
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