リンカーンは自らも特許をとった唯一のアメリカ大統領です。
彼は40歳の時に「浅瀬を航行するための船」(BUOYING VESSELS OVER SHOALS ) を出願し特許を取得しました(米国特許第6469号)。
彼の発明は船体の両側に収縮自在な浮力タンクを取り付け、浅瀬にさしかかったとき膨張させ、浮力を利用して浅瀬を無事に通り抜けようというものです。
彼の演説中の「特許制度は天才という火に利益という油を注いだ。」という言葉は有名です。特許制度の本質を突いています。
特許制度は、一定期間、発明の独占(=利益)を認めることによって、発明者を保護し、さらによい発明を促そうとする制度です(特許法第1条)。一定期間すぎたら、だれでもその発明を自由に利用することができます。これによっても新たな発明を促し、技術の革新進歩による、終局的には豊かな生活の実現を狙っています。
天才は世の中にそう現れるものではありません。しかし特許制度が発明者の味方であることは間違いありません。
