正月恒例のスポーツイベントと言えば、箱根の大学駅伝にニューイヤー駅伝、高校サッカーと目白押しだが、ラグビーについてはかつてのような盛り上がりに欠けているのが実に残念ですね。
80年代の大学ラグビーの人気はすごいものがありました。伝統の早明戦。満員6万6千の国立競技場で一つのプレーごとにどよめきと歓声が沸く。大学ラグビーの人気に火をつけた早稲田のSO本城和彦の走りとプレースキックにしびれたことを思い出します(テレビの前で)。本城率いる早稲田は81年・82年と大学日本一の手前で敗退してしまうのですが、その後の87年に堀越、今泉、藤掛の1年生トリオを要する早稲田が大学選手権を制し、その勢いでもって日本選手権でも社会人優勝の東芝府中を破り、日本一になるんですね(ちなみにその2年前にも慶応がトヨタ自動車を破って日本一になっている)。ドラマだなあ。
この頃がラグビー人気の頂点だった気がします。明治の吉田、慶応の若林、同志社の平尾、大八木など、各チームには個性的で人気のある選手がいろいろいました。当時の古い映像を見ると当時の興奮を思い出します。国立で行われた雪の中での早明戦の観衆の盛り上がり方も半端じゃなかったですね。今のラグビーは外国でも勝てるチームを目指してフィジカル面を強化している結果、当時のラグビーに比べるとスリリングさとか番狂わせとか試合としての面白さが欠けている気がします。
2019年のラグビーワールドカップはここ日本で開催されることが決まったそうなので満員のスタンドで選手がプレーできるよう今からラグビーを盛り上げてほしいと思います。